2月 お稽古 小間 1 |
奈良八窓庵、如庵へ行って、小間茶室のイメージが、頭に残っている間に、小間の稽古をしました。
手造りの台目棚
桜の廃材を利用して中柱にしました。
八畳の広間を区切り囲い、三畳半台目 出炉 下座床の小間を作りました。
『囲い』 茶室の別名で、大広間18畳を屏風で仕切り、茶の湯の場が作られました。
18畳を四等分して、茶室の四畳半ができたと言われています。
台目構
釣棚もあることが多いです。
台目構は、大阪城の利休の茶室が、はじまりと言われています。
中柱の釘 袋釘(羽箒掛釘)
羽箒や仕覆をかけます。
羽箒を釘に掛け、棚真ん中に香合を置きます。
羽箒下の畳に香合を置くこともあるようです。
釣棚
二重棚の時 表千家流では、下の棚に、羽箒、香合、点前終わりに柄杓、蓋置を置きます。
他流では、茶器を飾るようです。前書いた雲雀棚には、炭斗を置くこともあるようです。
稽古
炭 運び点前 薄茶 絞り茶巾 筒茶碗 濃茶
小間 運び点前 棚、風炉先は、使いません。
蓋置 竹引切
建水
柄杓を仕組む時、綴じ目の上に柄杓の柄を引きます。
点前をはじめ、建水を進める時、綴目を勝手付に向けます。
建水を引くときは、そのまま引きます。
炉縁
塗り炉縁は、広間に使われ、木地は、小間に使われます。
利休形 栗木地 宗旦好 丸太 啐硺斎好 松の木擦り漆
掛物 瑞松 扇子
花 水仙
水仙は、金戔銀台と言われます。金戔は、金の盃のことで、水仙の黄色の中心の部分です。外の花びらが、銀台です。
横から見ると、天目台に、お茶碗がのっているように、見えます。
珠光は、『野山に生える草木の体を学びて、見苦しき事を嫌う』
利休は、『花は、野にあるように』 と言っています。
水仙は、今の時期、盛りが過ぎ葉が長くなり、花も葉より高くなっています。
庭の水仙は、雪がふり、長くなった葉が、雪の重みで折れ、雪折れしていました。
12月終わり、咲き始めの時は、花は、葉より低いです。
茶花は、『四花四葉』を嫌いますが、水仙は、葉四枚に、花が咲きますので、例外です。
今日は、床、花入れとのバランスで、花を低く入れましたが・・・・
初座
ポイント
最後に座掃きをします。
中柱の方斜めに向き、釘に掛っている羽箒を、左手でとり、右手に持ち炉正面を向き、炉の右に置きます。
次に、香合も斜め向いて取り正面向き、ヘリ内におきます。
炭斗を引いた後、座掃を体に平行に、先を少し下げ、左手を添え右手で、持ち出し座掃きをしす。
点前座、炉縁右を座掃を大きく使い、勝手側に掃き寄せ、下がりながら、繰り返し、
茶道口の勝手側に寄せ、茶道口を出て、掃き出し、閉めます。
点前中落ちた灰や炭を掃き清めるためですので、その時々で掃き方は、かわります。
〈定まった掃き方は、ありませんので、ご参考に。〉
点前用座掃は、白色の大鳥ですが、高価で持っていませんので、
薄茶 筒茶碗 絞り茶巾
ポイント
水指 畳右半分の半分に置きます。蓋は、三手で扱います。
茶碗 茶器 畳中央。
居前 外隅に座ります。
柄杓蓋置を釣棚に、柄杓は、棚右に縦にあおむけて、蓋置は、その左に置きます。湯返しは、しません。
準備
茶碗に、絞りきらない茶巾を、たたまず仕組みます(先を左に)。
茶碗にお湯を入れ、茶筅を茶碗にあずけ、茶巾を絞り直し、たたみます。
その間に、湯を入れた茶碗が温まります。
冬ならではの合理的な点前です。
筒茶碗を茶巾で、拭く時、口が小さいので、先に中を拭きます。
茶碗がよく温まっているので、お茶をいただく前から、茶碗の温かさに、ほっこりし、
筒茶碗のため、お茶の香りが飲むより先に感じられ美味しいです。
寒い冬、口の小さい筒茶碗、塩笥(しおげ)茶碗がよく使われます。おもてなしの心使いです。
塩笥茶碗は、元は、朝鮮の塩を入れる小壺。胴が膨らみ口が、締まっています。
主菓子 桜薯蕷 干菓子 梅だより 亀屋良永(御池煎餅で有名です。)
濃茶
ポイント
茶入 畳中央に置き点前はじめます。
茶入を仕覆からだします。左の打留の結び目の輪に、右の輪を入れ、右の輪を右手で、中柱の釘に掛けます。
拝見に出すとき、右手で仕覆をとり、輪をひらき、打ち返し客付に回って出します。
小間のお稽古、雰囲気が変わり、楽しいです。充実したお稽古でした。
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